田舎の一軒家/こだわり農家

自然の恵みを土づくりに 活かし、作物を元気に育て、自然の風味と素材の味を引き出すことは簡単なことではありません。
しかし、農薬や化学合成肥料などに頼らないことにごだわり、小さな農家だからこそできる昔ながらの農法を実戦しています。
 ブログでは田舎生活の安らぎや醍醐味を紹介しながら、農作物の生産便りをお伝えします。  

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「房の形づくり」って何?

みなさん、こんにちは


旋回の写真のこと、お尋ねがありました。

シャインマスカットの幼穂のことです。


なぜ、房をこんなに小さくするのですか?」って。





ブドウの房の幼い時期の姿はというと、

最初はバラリと長~く、そのまま放置していたら

粒も小さいのがいっぱいできて、

とても食べられるような味になりません。


そのため、段階をおって房の形を整理し、(「房型」と呼んでいて、開花前の大事な作業です。)この写真では、第一段階で元が25センチ位の幼穂を10センチくらいに整えて

います。これからさらに先端を少しカットします。もちろん軸全体は大きく長くなります。


更に、粒の肥大にそって粒を間引いていくのです。(「粒間引き」と呼びます。)


前回アップした写真は、房のづくりの第一段階です。

これって、ブドウの種類によってやり方が違うのですよ。

例えば、ピオーネの房型は、第一段階で先端の3~4センチだけ残して

それ以外はハサミで切っていきます。約10分の一位にすると

思っても過言ではないでしょう。


こうして、何度もハサミを使い手入れし、

房の完成形になってやっと袋かけです。


まるで、子育てそのものです。