田舎の一軒家/こだわり農家

自然の恵みを土づくりに 活かし、作物を元気に育て、自然の風味と素材の味を引き出すことは簡単なことではありません。
しかし、農薬や化学合成肥料などに頼らないことにごだわり、小さな農家だからこそできる昔ながらの農法を実戦しています。
 ブログでは田舎生活の安らぎや醍醐味を紹介しながら、農作物の生産便りをお伝えします。  

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季節はずれのブドウ



このブドウは9月中旬~10月上旬に収穫期を迎える
”瀬戸ジャイアンツ”という品種ですが、本日収穫しました。
皮ごと食べられ、甘く酸味が少ないブドウです。


 今頃収穫してもおいしくいただけますが、
それには秘訣があります。(自然な方法で、秘密です。)
それは、小さな農家だからこそできる小技です。


また、大きさが一般的な大きさの半分くらいの小さい房です。
こうすることによって、糖度の高い、つまり甘いものとなりますが、
収入に結びつかないので、生産者は贈答用の大きさになるように、
すべてハサミを使い、数回に分けて粒を間引いていきます。


この図はこの房の全体像ですが、軸の部分がとても長く感じませんか?
手入れをしないとこんなに長い房になるのです。
小さな粒となり、はっきり言ってブドウの味はしなくなります。
皆さんが口にしているブドウは、自然の形の数分の一です。
ギュギュと濃縮されていると思っていいでしょう。


 「田舎の一軒家」でも栽培していますが、
素材本来の味わいをお届けするためには、
ふんだんな有機物に加え、大きな房にできないのです。
また房数も制限しないと甘いブドウは生産できません。