田舎の一軒家/こだわり農家

自然の恵みを土づくりに 活かし、作物を元気に育て、自然の風味と素材の味を引き出すことは簡単なことではありません。
しかし、農薬や化学合成肥料などに頼らないことにごだわり、小さな農家だからこそできる昔ながらの農法を実戦しています。
 ブログでは田舎生活の安らぎや醍醐味を紹介しながら、農作物の生産便りをお伝えします。  

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純天然・手作りコンニャク (そばアクで凝固)

コンニャクの生芋から作る手作りコンニャク、


通常はこんやくソーダ(炭酸ナトリウム)を凝固剤に使います。


わずか数十円を安価で、手軽に利用できますが、


田舎の一軒家では、


そばアクを使います。


先日紹介した、そば殻を焼いて作るアクです。


では早速作ってみましょう。


①こんやく芋の外皮をむきます。
※こんやく色を濃くしたい場合は、皮を少し残します。



②に、適当な大きさに切って、
ひたひた水で箸が通るまで煮ます。


③ジューサーでつぶします。


④ トロトロのこんやくは真っ白です。



⑤ かき混ぜながら「そばアク」を入れます。


⑥ どんどんかき混ぜながらそばアクをさらに追加していくと、
次第に固まってきましたね。


⑦ 型に入れて冷えるまで、(叉は丸めて、)



⑧ 適当な大きさに切って、しっかり水煮してから、冷水に浸します。


出来上がりですが、ポイントは


最後は水煮によりアク抜きするのですが、


こんやくソーダを使うと、どうしても”えぐみ”が残ります。


これは抜けきらないナトリウムの味です。


そのえぐみを取るためには二度、三度と水煮すればいいのですが、


同時にコンニャクのうまみも損なわれます。


そばアクには”えぐみ”の素は全く含まれていませんから、


自然の味をお伝えできるでしょう。


ちなみに、市販されているコンニャクはというと、
①芋を乾燥させて粉末とし、
②でんぷん質を取り除いてから
③凝固剤に水酸化カルシウム(消石灰)を使用します。
これは粘膜などタンパク質を溶かす作用のある強いアルカリ性のため、
家庭用では使用しません。



(一口メモ)
家庭で使われる食品添加物としては、
・こんやくソーダは炭酸ナトリウムですが、そのほか
・手作り豆腐の凝固剤「にがり」は炭酸マグネシウム
・重曹はというと炭酸水素ナトリウムですが、


うっかり間違えそうな言葉として「水酸化ナトリウム」という劇物、
これでもこんやくは固まるとはいうものの・・危険ですね。


いつもご訪問いただき、ありがとうございます。