田舎の一軒家/こだわり農家

自然の恵みを土づくりに 活かし、作物を元気に育て、自然の風味と素材の味を引き出すことは簡単なことではありません。
しかし、農薬や化学合成肥料などに頼らないことにごだわり、小さな農家だからこそできる昔ながらの農法を実戦しています。
 ブログでは田舎生活の安らぎや醍醐味を紹介しながら、農作物の生産便りをお伝えします。  

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種のないブドウの秘密🌸

ブドウの開🌸です。

☝は満開🌸ベリーA(中粒種)
☟は開🌸中のオーロラブラック(大粒種)
その☟は開花の終わった安芸クイーン(大粒種)



おなじみ魔法の筆さんの登場です。


ジャ~ン


雄しべの花粉が雌しべにと・・
受粉、そして種ができる。


ごく自然のお話ですが、


じゃあ、種の無いブドウは?

種のないブドウの品種なんて、
私は知りません。



種無しの処理は開🌸前後の時期に行います。


ブドウの品種によって方法が異なります。


ベリーAという中粒種の場合はどうするか
基本的な事例をご紹介しましょう。



使用するのはジベレリンという
植物の生長点にたくさんある成長ホルモンです。


同時に作用を助ける補助剤も混合します。


①開花の前にだ一回目の処理をします。


②に、開🌸7~10日前に
ジベレリン100PPm液を漬けます。
コップの水にちょぽんと入れる感じです。
開花までに房の形を整えておきます。


③は、開🌸の後、7~10日のちにもう一回、
②と同じ処理を行います。
マッチの棒先くらいの大きさになっていますね。


簡単そうですが、
開🌸予定日って、いつのことなのか?
個体差もあるのでタイミングが難しいです~


最初の処理では自然界の濃度を
はるかに超えるジベレリンによって、
将来種になる細胞を爆発的に生育させる。
ちょうど花火のように弾けるイメージです。


第二回目の処理の目的は、種がなくなった状態になるので、
つまり最初の処理で種子ホルモンが出なくなったので
つまり果肉となる細胞が大きくならなくなったので、
果肉細胞そのものを大きくする目的です。
そうしないと小粒種みたいにな。ちゃいます。。


という流れですが、
うんうんと
大粒種や違う品種も
同じように処理すると・・・・・


ダメ
ジベレリン濃度、タイミング、補助剤も異なります。



いつもご訪問、ありがとうございます。